ついに発売開始!
みなさま、大変お待たせしました!「温泉宿の浴衣デザイン復刻プロジェクト」の手ぬぐいが、ついに、ついに発売開始となりました!!
鳴子はその名の通り温泉地で、多種多様な泉質を誇り、その種類は日本一と言われています。古くから続く温泉旅館が沢山あり、宿の主人らの個性もさることながら、お湯もその宿の個性を際立たせています。そんなわけで、私は、宿ごとにオリジナルの浴衣があるものだと思い込んでいましたが、効率化や経済的な理由により、オリジナルの浴衣から画一化されたリースの浴衣に置き換わりつつあることがわかったのです。
各宿の名入り浴衣は、宿の個性のひとつであり、温泉地にとって地域資源と言っても過言ではありません。このままでは、各宿オリジナルの浴衣が無くなってしまう!もったいない!という思いから、このプロジェクトは立ち上がりました。
鳴子温泉もりたびの会の会員宿へ相談&聞き取り調査をおこなったところ、9つの会員旅館のうち現在も名入り浴衣を使っているのは2館のみ、その他はリースに切り替わったか、もともと浴衣を提供していない宿だったことがわかりました。名入り浴衣を使っている(いた)旅館は皆快く協力してくださり、古い浴衣を引っ張り出して企画会議に足を運び、温泉旅館の思い出話や様々な提案をしてくれました。その後、約1年間をかけ、ようやく6種類の手ぬぐいが完成しました。
せっかく、鳴子に新しく誕生するお土産ですので、様々なこだわりを詰め込みました。
地域資源を地域の仲間と
浴衣地を手ぬぐいとして復刻するにあたり、なるべく地域の人々の力で復刻したいと考え、二人の地元の若手デザイナー、Sun Designさんと日晴りデザインさん(noteはこちら、Instagramはこちら)にお願いをしました。浴衣の柄を手ぬぐい柄に再構成する作業、思いやストーリーを伝えるカード作成の他、地元の草花をモチーフにした包装紙の作成まで、私たちの意図を丁寧に汲み取ったお仕事をしてくださいました。この一連の作業を通じ、思いを形にするデザイナーという存在の重要さに改めて気づきました。
染色については、大崎市の染物屋さんが見つからず、古くから鳴子への湯治客の往来が多く縁の深い岩手県一関の京屋染物店さんにお願いしました。以前の記事で染物屋さんの様子をレポート済みですが、100年の歴史を持つ染め物屋さんは、環境に配慮した染色にこだわり、廃液が米のとぎ汁よりもきれいであるなど、持続可能な観光地を目指す鳴子温泉もりたびの会と同じ志を持ったお店でした。手捺染という伝統的な染め方で一枚一枚丁寧に染められた手ぬぐいは、ストーリーやデザインだけでなく、使い心地も大変すばらしいものに仕上がりました。
鳴子温泉の新しいお土産として、末永く皆さんから愛される品物に育ってほしいと願っています。
購入はこちらのお店で
手ぬぐいを購入したい方は、以下の旅館さんやお土産店で購入することが可能です(2022年8月現在)。現在、6種類の旅館の手ぬぐい・ハンカチがありますが、各旅館では、そのお宿の手ぬぐいを購入することができます。他の種類も見たいという方は、旅館ではなく、下記のお土産店でお買い求めください。手ぬぐいの他、ハンカチを販売しているお店もあります。
【手ぬぐい取り扱い旅館/取り扱い商品】
・越後屋旅 / 手ぬぐい・ハンカチ
・扇屋 / 手ぬぐい
・高東旅館 / 手ぬぐい
・藤島旅館 / 手ぬぐい
・旅館大沼 / 手ぬぐい
・旅館ゆさ / 手ぬぐい
【手ぬぐい取り扱いお土産店/取り扱い商品】
・加賀屋商店(川渡温泉、藤島旅館となり。第2、第4日曜日定休)/ 各種手ぬぐい・ハンカチ
・おみやげの店なるみ(東鳴子)/ 各種手ぬぐい・ハンカチ
・鳴子峡レストハウス売店(宮城県大崎市鳴子温泉星沼13-5-1)/ 各種手ぬぐい・ハンカチ
オンライン購入もできるようになりました!
おみやげの店なるみさんの通販サイトで、各種手ぬぐいとハンカチを購入することができるようになりました!
鳴子にいらしていただいて実物を見てお買い上げいただければ何よりですが、遠出が難しい方、鳴子が恋しくなった方はこちらのサイトからお買い求めください。